(公財)広島県男女共同参画財団「エソール広島」は,男女共同参画社会づくりのための拠点です

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講座イベント実施報告
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アーカイブ:2024年

講座イベント実施報告

国際女性デー記念企画パネルディスカッション

3月16日(土)、国際女性デー記念企画パネルディスカッション「広島は女性にとって魅力的ですか?」を、広島県の男女共同参画をすすめる会、広島県地域女性団体連絡協議会、広島県紅葉会、広島県女性議員クラブとの共催で開催しました。各団体からのパネリストと、ファシリテーターに広島で活躍中のジャーナリストの宮崎園子さんをお迎えしたこのイベントには、55名(うちオンライン10名)が参加されました。
ディスカッションは、全世代で人口が流出している広島の課題や、エソール広島の歴史とこれからについてを取り上げ、特に「ジェンダー」はあらゆる社会課題に通底することから、エソール広島を拠点として、ジェンダー平等の推進につながる事業を県民で提案していき、性や世代を超えた議論の場にしていきたいと結ばれました。
ご参加いただいた皆さま、関係の皆さま、ありがとうございました。


 

 

第21期メンタルサポーター養成講座

 この講座は、相談業務や、対人援助活動に携わる方を対象とした講座で、今年度で21期を迎えました。
 社会の変化をとらえ、人間関係に現れる心理的課題に取り組み、人間のこころの成り立ちを理解し、男女共同参画の視点を持った相談員を養成することを目的として実施し、令和5年10月から令和6年2月まで、全7回にわたり開講しました。

 
開講日 講師 テーマ
心理部門(5回)
10/22(日) 古元 邦子さん
心理相談室アフォーダンス代表
大人として子どもの困り感と向き合うために必要なこと
11/12(日) 水谷 剛司さん
ほうゆう病院公認心理師室長
成人期の精神疾患の理解と心のケア
~発達障がいとパーソナリティ障がいを中心に~
1/14(日)  村上 雅彦さん
広島ファミリールーム 所長
夫婦・子どもに対する支援
~家族カウンセリングを中心に~
2/4(日) 野村 妙子さん
特別養護老人ホーム三滝苑 施設長
老いゆく人と家族介護者の心理過程と支援
~家族介護者は何に直面し、どう苦悩しているのか~
2/18(日) 小早川 久美子さん
えなカウンセリングルーム カウンセラー
対人援助職のためのセルフケア
~学んだ知識や技能を仕事や生活で活かすために~
男女共同参画部門(2回)
11/26(日) 河野 美代子さん
河野産婦人科クリニック 院長
困難を抱える患者の支援
~医療の現場から~
12/10(日) 寺西 環江さん
和法律総合事務所 弁護士
女性が直面する苦境
~DVと性被害の実態と支援~


受講生からの感想の一部をご紹介します。
・人間にとって自尊心がどれほど大切なものか、またそれを傷つけるDVが人間に及ぼす影
   響についてよくわかりました。
・ワークを通し、聴いてもらえることは、満足感の高いストロークであり、自己肯定感を
 高めるものだと体験できた。
・「話してみたいという人間関係は、上下関係ではなく、対等である」と話されたことも
   印象的であった。
・医療現場での事例など興味深い内容ばかりで大変勉強になりました。
・時間が経つほど夢中になれる内容で学びも多く、勇気を出してこの講座に申し込んで本
   当に良かったです。


受講生の皆さま、講師の皆さま、ありがとうございました。

       

       
 

 

「みんなのDX研修(女性×デジタル)」

1月31日(水)、「みんなのDX研修(女性×デジタル)」を広島県との共催で開催しました。この研修には、県内で就労を希望している方やスキルアップを目指している方など48名(うちオンライン37名)が受講されました。
昨年度から開催しているこの研修は、参加者の方からご好評をいただき、今回で3回目となりました。
前半では、各講師から、DXの説明や最新デジタルツールの紹介、デジタル人材における女性のキャリアについてお話があり、後半は、広島県商工労働局から、就職のためのデジタル技術習得についてのお話や、「わーくわくママサポートコーナー」の紹介がありました。
ご参加いただいた皆さま、関係の皆さま、ありがとうございました。

 

公開講座「AIとジェンダーを考える」

1月27日(土)、瀬古素子さん(叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部准教授)を迎え、公開講座「AIとジェンダーを考える」を実施しました。
エソール広島では初めて扱うテーマの「AI」を取り巻く現状を知り、そこから見えるジェンダー課題を考えるこの講座は、グループ受講を含めて県内各地から約50人のお申込をいただきました。
 
アンケートへは、次のような感想が寄せられました。
・AIには便利な一面もあるけれど、AIが学ぶ情報源が、偏った考え方からでは、偏ったものでしかないと改めて感じた。
・既存のジェンダーバイアスをAIが学習し、再生産されて強化されて拡散されていく現状を知ることができました。現状に抗うのは難しいと思いますが、立ち止まって考えることを続けていきたいと思います。
・AIも子どものように「育つ」のだなと思いました。みんなで大事に育てると、素敵なAIができるのかなと思います。
 
エソール広島では、様々な視点からジェンダー平等を推進するために、今後もこのような講座やイベントを実施してまいります。
受講生の皆さま、瀬古先生、ありがとうございました。

 

公開講座「性の多様性と教育」

1月25日(木)、河口和也さん(広島修道大学人文学部教授)を迎え、公開講座「性の多様性と教育」を実施しました。
広島県教育委員会の後援をいただいたこの講座は、職場からも参加しやすいようにと、平日にオンラインで開催しましたが、グループ受講を含めて約140人のお申込をいただきました。一般の方も多く受講されており、このテーマについて、幅広く関心を持たれていることが伺えます。
 
アンケートへは、次のような感想が寄せられました。
・誰もが「多様な性」の当事者であることが、よくわかる講演でした。
・誰もが安心して学校生活を送れるよう、相談機会の確保、理解促進に向けた取組について考えていきたい。
・生徒達の方が柔軟な考え方をしており、先生方や保護者の方の意識を変えるための講演の必要性を感じました。
・今日のような「基本的な理解」を、まず教職員が学ぶ必要があり、広報、啓発が盛んになることを望みます。
 
子どもたちが多くの時間を過ごす学校では、先生方をはじめ周囲の人の理解が必要不可欠です。エソール広島では、今後も皆さまのご意見を参考にしながら、このような取組を進めてまいります。
受講生の皆さま、河口先生、ありがとうございました。


 
なお、エソール広島では、2月23日に全館をあげて「専門家無料相談会」を実施します。この日は、支援者によるLGBT相談、臨床心理士によるこころの相談、弁護士相談を行います。事前申込が必要です。
詳しくはコチラをご覧ください。