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情報紙エソール
エソール広島では、情報紙「エソール」を年3回(4月・7月・1月)発行しています。
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読書ガイド・催し物等情報満載です。ぜひご覧ください。◆(希望者には郵送にてお送りします。)
VOL40(平成13年春号)

<平成13年春 VOL.40の内容>
- 対談 女性たちが語る21世紀の海と山
- 2,3,4P
- 平成13年度広島県女性会議新規事業のご案内
- 5P
- ご存じですか?あなたのまちの女性関連施設
- 6P
- ひろしまけん通信
- 7P
- ESSOR INFORMATION
- 8P
対 談
女性たちが語る21世紀の海と山 広島県は、風光明媚な瀬戸内海や中国山地など、美しい自然と温暖な気候に恵まれています。 その自然環境や先人から受け継がれた伝統文化などの地域資源を生かして産業が発達してきました。 現在、急激な時代の転換の中で、山間部や島しょ部では人口減少や高齢化の進行が著しく、地域に大きな影響を与えています。 そのため、地域にすむ人たちと行政が知恵を出してがんばっています。 そうした中、地域に住む女性たちは、今何を問題と考え、これからの未来をどう生きようとしているのかを探ってみました。
1.地域の女性達は元気です。
- 司 会
- 本日は、農林水産業に携わっている方々にお集まりいただきました。まずは皆さんの日頃の活動をご紹介ください。
- 小林さん
- 比婆郡東城町から来ました小林富子です。
生活改良普及員として働いてきましたが、現在は、特産品開発・地域おこしということで口和町の営農生活指導員をしています。物をずけずけいうので、自称ひばんばお富と名乗っています。どうすれば比婆に住むみんながいきいきと暮らせるか、心が元気になれるか、そのために女性起業サポーター、また郷土料理研究家としても自由に動きまわっています。具体的には起業サポーターとして、比婆で農村加工所や母さん茶屋を仕掛けてきました。これは、その土地の特産品を使っての施設ですが、食べるだけでなく母さんたちと話し交流しあう空間です。女性だから高齢だから資金がないからとあきらめるのではなく、一人でできなければ二人、三人と手をつないでしたいという気持ちさえあればできるんだということで支援しています。 - 河原さん
- 福山市の河原郁恵です。
2年前に福山市にきて、まだまだ地域的なつながりは少ないのですが、水産に携わってきた立場から(岩手県で水産技術研究員として勤務)、海の環境保全や漁業と女性の関わりについて考えていきたいと思っています。例えば地元の魚を食べることは海と山の環境の循環をつなげるといった環境問題へのアプローチもできるのではと思ってホームページを立ち上げ、自分なりの発信を進めつつあります。 - 森川さん
- 安芸郡下蒲刈町からきました森川直子です。
地域でじゃこ天という商品の開発に携わっています。下蒲刈町にこれという土産物がないということと、地域の皆で取り組めるものとして考えたものです。じゃこにたらのすり身をまぜて食感をよくし、塩だけの無添加の商品です。もともとは、地元の土産品をということからはじまって、組合の委託という形で若い世代だけのじゃこ天組合をたちあげたのです。今はその販売ルートの開拓に困っているのが現状です。ゴールデンウィーク中はよく売れて生産がおいつかない状態でも、時期をすぎるとぱったり...継続した利益につながらないということで、現在はインターネットを利用しようかと考えてます。じゃこ天組合も干物とじゃこ天の2本でやっています。 - 司 会
- 商品開発と一言でいっても実際アイデアを商品化してとなると費用の面等大変だったのではないですか?
- 森川さん
- 魚は鮮度が第一ですから、冷蔵庫や加工場といった設備投資は組合からの委託として投資してもらいました。利益がでればそれだけメンバーの利益となります。が、今はもうとてもとても...やはりもともと、島での生活はお父さんが魚を釣ってお母さんはそれを売って歩いてという商売形態ですから、こういった商品についてビジネスという感覚がないのですね。大きな敷地でもあればと思いますが、現在は地域の施設をいろいろ借りてまわっていて、例えば真空パックにする技術も各自もっているけれどそれがいかせていなくて残念に思います。
2.どうして今、地域に元気がないの?
- 司 会
- 少子・高齢化の波は都市部も同じと思いますが、どうも地域の元気が感じられません。
- 河原さん
- 特に漁業は元気がないという傾向がみられるように思います。
- 森川さん
- 一日漁にいってもほとんど魚があがらない、経済的にしんどいので女性はパートにでる。ますます地域の産業からはなれていってしまいます。親の後をついでという人以外、漁師になろうという人はいません。
- 河原さん
- 全国的には後継者不足のため以前よりは漁業組合の受け入れ体制が整ってきていると聞きますし、インターネットで漁師になるための情報を得ることができます。
- 司 会
- しかし、組合組織は閉鎖的だという声も聞きますが...
- 森川さん
- 組合というか、島という狭い人間関係の中ですから、どうしても平等がくずれるとねたみ等が生まれやすい傾向はあると思います。むしろ、地域をどうしていくかということと漁業の活性化がうまくかみあっていないというか、町と組合との話合いがうまく機能していないと思います。下蒲刈町というと、皆さん島・海と思われないでしょうか?もちろん蘭島閣に代表される立派な建物もありますが、それ以上に島にPRできるものはたくさんあると思います。
- 河原さん
- 住民と産業がうまくむすびついていないということなのでしょうか。
- 小林さん
- 私は、やり方がおかしいと思ったらとにかく、口にだしますが一方で相手の意見もききます。地域を考えていく上で特に町民と行政の対話はとても大切ではないでしょうか。このたびも、口和町に『モーモーあいすらんど』としてアイスクリームの加工場を作りました。バッシングもありましたが、5人の女性のやりたいというその芽を大事することが私の仕事だと思っています。
- 森川さん
- 私たちの活動は商品を売ることだけではないと思っています。例えば、このじゃこ天の売上が伸びれば地元の漁師さんから魚を買うことができる、そうすると買い手がつくということで漁師さんにもがんばる意欲がわくといったように、一つの商品が地域全体を盛り上げていくと思います。住民のアイデアを支援してほしい。 河原さん:情報開示の必要性とその意味を感じますね。私は広島にきて、地域産業と生活の結びつきの希薄さを感じました。例えばこんな特産物が地元ならではの特典で食べられるというものがあまりない。私は職業柄スーパーでみる魚がどこからきているかだいたいわかります。瀬戸内海の魚は確かに種類が豊富だなと思いますが、子どもたちは食卓に並んだ魚がこの近くの海でとれたと実感をもって食べているでしょうか?例えば子ども達の現場体験学習でも島がこれだけたくさんあるのに、農業体験はあっても漁業体験はないというのは、なかなかチャンスそのものがないように感じるのですが・・・。
- 小林さん
- 現場体験はやはりその地に住む人とのふれあいがなければ意味がない。例えば体験学習といってそのために農村に作られたセンターに泊って農作業をしてみる。これでは場所がかわっただけ。この町がどういう歴史をもってどういう気候でだからこういう産業がという話しを語り合いながらの方が意義が大きいと思います。
- 司 会
- インターネットが発達し情報量が増えても、その地に行った時期、その時間・天気でこんな楽しみ方があるよ、といったライブな情報は地元の人しかもっていませんね。